さて、以前の記事にも書きましたが、7月よりインドの中古車関連のテック系ベンチャーでインターンをする事になりました。インターン先はDroom Technology Inc (https://droom.in/about) という中古車のC2C(B2C,B2B等も行う)マーケットプレイスを展開する企業です。
インドでインターンをするという方はまだあまり多くないと思いますが、折角なので、どのように出会ったか及び選考のプロセスを少しだけ紹介したいと思います。
1. なぜインド?
将来ファミリービジネスに戻った際に、インドは言語、市場、ITシステムのサプライヤーとしても非常に有望な国であると思っています
。
市場という観点から、人口の多さ及び今後自動車がより一層普及するにつれて、当然自動車アフターマーケットの需要も増えていきます。まだ先の話ですが、ファミリービジネスを海外展開させるといった時には、インドは進出先の一つであると思っています。
ITシステムのサプライヤーという点で、インドは多くの高度IT人材が揃っていると思います。MBAの同期に多くいるインド人もテクノロジーには強く、若いながらも日本語で聞いてもついていけないようなディスカッションが繰り広げられています(笑)人口の多さもさることながらITも強い人材が多く、英語が話せ、(日本と比べて)人件費が安いインドは、将来コラボレーションする一つの候補国であると思っています。
2. なぜDroom社?
元々自動車アフターマーケットや中古車市場に興味を持っていたので、こちらに関連する業界の成長性の高い企業でインターンをしようと思っていました。この業界自体はかなり古い業界ですので、面白いサービスを持っている企業はあまり多くなく、かなり限られた企業数の中から吟味をしていきました。
もちろん、シェアリングやコネクテッドカー等の今の自動車業界を根本から覆すような技術を持った会社は多くあります。しかしファミリービジネスの規模や業界を考えてみても、セカンダリーマーケットにフォーカスをした方が良いと考えていました。
あと、私のバックグラウンドも、テクノロジーは全くありませんので、最新テクノロジーを扱っているこれらの会社はかなりハードルが高かった事も事実です(これらの多くの会社は特にBusiness Analystをインターンとして採用していました)。そのような中で、インドを中心に探していたら、Droom社に行き当たりました。
因みに、一番最初にDroom社を知ったのは以下の記事によるものです。アントレプレナー感が溢れる良記事だと思うので、中古車業界に興味がない方も読んでみてください。
東洋経済オンライン:インドの中古車市場を「ゼロ」から創った男(https://toyokeizai.net/articles/-/130273)
3. 選考プロセス
正面突破(つまり正規のルートでインターンを申し込む)は難しいと思っていたので、あらゆる伝手やLinkedin等を駆使しました。正面突破では、英語もまだまだで、インド市場のこともあまりわかっていない自分は、相対的にインド人の優秀層には敵わないと思っていたからです。偶然、日本の投資家もいましたので、そちらにアクセスしたり、インドの友達にも伝手がないか調べてもらいました。
できることは全て試した結果、、、結局Webサイトの"Contact Us"に送ったメールから返信が来ました。正面突破で討ち死にするかと思ったら、意外と受け入れてくれました(笑)2日後ぐらいにメール返信があり、その5日後ぐらいに面接を行い、面接翌日には採用がきまりました。
後日談ですが、Droom社は5月中旬に豊田通商等からSeries DのVC投資を受け、その中で、その資金を持って海外進出すると書かれていました(豊田通商プレスリリース)。僕が応募していた部署はまさに戦略及び海外進出を行うところだったので、タイミングと運が良かったようでした。
今回のインターンシップは、国も、業界も、会社も、人も、全てに興味があるので、非常に多くの学びがありそうで、今から楽しみにしています。インターンについてはまたこちらでレポートをしようと思います。
2018年6月10日日曜日
2018年5月13日日曜日
今学期(Mod4)の総括
すっかりブログの更新が止まってしまいましたが、1年生の最後の学期であるMod4が終わりました。Mod4の授業の総括をしたいと思います。
1. テクノロジー
基本的なテクノロジーの技術(データビジュアリゼーション、AI、ブロックチェーン等)とそれをどのようにビジネスに適用していくかという授業でした。ディスカッションとアクションラーニングが半々ぐらいあって、授業中にブロックチェーンのコア技術であるハッシュを動かしてみたり、テック系ベンチャー企業の新規ビジネスの提案のプレゼンがあったりしました。
授業の内容はそれほど難しいものではありませんでしたが、他の文系学生と比べてもテクノロジーに関する理解度はかなり浅いので、今後も勉強を続けて行こうと思います。
2. マクロ経済
経済の基本的な需要と供給(金融市場、生産・消費財市場、外国為替市場)の理解と、外的ショックを与えられたときに、これらの市場がどのように反応するかのレクチャー授業でした。基本的には、レクチャーですが最後に1ヵ国グループにわり与えられた国の分析及びそれのプレゼンがありました。最後の1ヵ国の分析は想像以上に学びがありましたが、レクチャーが長くて、途中かなり中だるみしてました。
3. リーディングイノベーション
組織内にどのようにイノベーションを起こすか、というテーマの授業でした。組織を小、中、大に分類し、有望な技術を持ったテックベンチャーが業界に入ってきたときに、どう対応するか等のディスカッションを行いました。最終レポートでは、ベンチャー企業がどのように大企業を駆逐したかの例を一つあげて、ビデオでプレゼンを行い提出しました。我々のグループはAirbnbを取り上げて、成長の過程やレギュレーション対応、既存のホテル業界にどのように対抗していったかの説明を行いました。
内容はおもしろかったのですが、理論をがっつり教えるという感じではないので、少し学びはぼんやりとしています。
4. コンサルティングプロジェクト
やはり今学期で一番面白かったのはこちらのコンサルプロジェクトであったかと思います。クライアントはアメリカの400億円程度の電子部品の流通業で、LEDを用いた新規ビジネスの考案がプロジェクト課題でした。僕自身はコンサルバックグラウンドなので、なんとなく進め方は理解していたつもりでしたが、やはり様々なバックグラウンド(文化、言語、職業等)の方々と一緒にプロジェクトを進めていくのはかなり違った大変さがありました。その分、学びや効用も高かったので、来学期も似たようなコンサルプロジェクトを取っていこうかと思っています。
かなりざっくりとしたまとめですが、今学期はこんな感じでした。夏休みは5月中旬から下旬は日本、6月はボストン、7, 8月はインドにいる予定です。夏にやる事はまた次回書きたいと思います。
1. テクノロジー
基本的なテクノロジーの技術(データビジュアリゼーション、AI、ブロックチェーン等)とそれをどのようにビジネスに適用していくかという授業でした。ディスカッションとアクションラーニングが半々ぐらいあって、授業中にブロックチェーンのコア技術であるハッシュを動かしてみたり、テック系ベンチャー企業の新規ビジネスの提案のプレゼンがあったりしました。
授業の内容はそれほど難しいものではありませんでしたが、他の文系学生と比べてもテクノロジーに関する理解度はかなり浅いので、今後も勉強を続けて行こうと思います。
2. マクロ経済
経済の基本的な需要と供給(金融市場、生産・消費財市場、外国為替市場)の理解と、外的ショックを与えられたときに、これらの市場がどのように反応するかのレクチャー授業でした。基本的には、レクチャーですが最後に1ヵ国グループにわり与えられた国の分析及びそれのプレゼンがありました。最後の1ヵ国の分析は想像以上に学びがありましたが、レクチャーが長くて、途中かなり中だるみしてました。
3. リーディングイノベーション
組織内にどのようにイノベーションを起こすか、というテーマの授業でした。組織を小、中、大に分類し、有望な技術を持ったテックベンチャーが業界に入ってきたときに、どう対応するか等のディスカッションを行いました。最終レポートでは、ベンチャー企業がどのように大企業を駆逐したかの例を一つあげて、ビデオでプレゼンを行い提出しました。我々のグループはAirbnbを取り上げて、成長の過程やレギュレーション対応、既存のホテル業界にどのように対抗していったかの説明を行いました。
内容はおもしろかったのですが、理論をがっつり教えるという感じではないので、少し学びはぼんやりとしています。
4. コンサルティングプロジェクト
やはり今学期で一番面白かったのはこちらのコンサルプロジェクトであったかと思います。クライアントはアメリカの400億円程度の電子部品の流通業で、LEDを用いた新規ビジネスの考案がプロジェクト課題でした。僕自身はコンサルバックグラウンドなので、なんとなく進め方は理解していたつもりでしたが、やはり様々なバックグラウンド(文化、言語、職業等)の方々と一緒にプロジェクトを進めていくのはかなり違った大変さがありました。その分、学びや効用も高かったので、来学期も似たようなコンサルプロジェクトを取っていこうかと思っています。
かなりざっくりとしたまとめですが、今学期はこんな感じでした。夏休みは5月中旬から下旬は日本、6月はボストン、7, 8月はインドにいる予定です。夏にやる事はまた次回書きたいと思います。
2018年3月23日金曜日
自動車アフターマーケットカンファレンス in シカゴ
3月20日〜22日の間にシカゴで開催されていた自動車アフターマーケットカンファレンスに参加してきました。自動車アフターマーケットサプライヤー協会(Automobile Aftermarket Suppliers Association)主催であるため、非常に多くの著名な方々が、登壇していました。
ファミリービジネスに直結する内容であるため、ほぼこれだけのためにシカゴにきたようなものですが、非常に多くの収穫を得る事ができたと思っています。簡単ではありますが、ざくっとまとめておきます。
DIY(Do it yourself)
ドングル(Dongle)
特にここでは自動車のほぼすべての情報(タイヤの空気圧、経路、室内の温度等)をリアルタイムで取れるBluetooth、Wifi、3Gを備えたドングルの話がでてきました。これらのドングルにより消費者側はスマホ一台で車の状況を知る事ができ、また車内環境の調整等もそれらのもので行えるようになるそうです。またカー用品販売店はこれらの情報を元に需要の予測及び在庫の管理ができるというものです。
ファミリービジネスに直結する内容であるため、ほぼこれだけのためにシカゴにきたようなものですが、非常に多くの収穫を得る事ができたと思っています。簡単ではありますが、ざくっとまとめておきます。
DIY(Do it yourself)
これは日本では数年前ぐらいから流行り始めたようで、日曜大工のように自分で工具や部品等を購入して、取り付けを(カー用品ショップに頼らずに)自分で行うというもの。今回のカンファレンスの中で、アメリカではこの傾向は少し弱くなってきておりDIFM(Do it for me)になってきているとの指摘がありました。
元々アメリカは国土面積が非常に大きいため、日本の方々とは比にならないほど自動車に乗ってます。1日の通勤で70マイル、約100kmぐらい乗る方もいるようです。そのため、故障やメンテナンスが頻繁に発生するので、必然的に自分で行う事を覚えていくそうです。
しかし最近はアプリ等で自動車の取り付けだけを手伝ってくれるものなどが使われるようになり、時間のない方はオンラインショッピングで必要な部品を購入し、アプリで人を呼んで頼むそうです。
ドングル(Dongle)
特にここでは自動車のほぼすべての情報(タイヤの空気圧、経路、室内の温度等)をリアルタイムで取れるBluetooth、Wifi、3Gを備えたドングルの話がでてきました。これらのドングルにより消費者側はスマホ一台で車の状況を知る事ができ、また車内環境の調整等もそれらのもので行えるようになるそうです。またカー用品販売店はこれらの情報を元に需要の予測及び在庫の管理ができるというものです。
また将来的には車同士のドングルが通信をする事により、ブレーキ制御を自動で行えるようになり、交通安全に劇的な貢献をするという話もありました。
自動運転及びMobility as a service
Mobility as a serviceは自動車を使いたい時にサービスとして提供してもらうもので、ウーバーのようなライドシェアのようなものもその一部です。今回は、自動運転が普及したのちには、ウーバーのようにアプリで街に流れている自動運転中の"空車"を呼び、自分で運転していく(あるいは自動運転に任せる)といった話がでてきました。
一方で、自動運転に関しては先日のウーバーの死亡事故も取り上げられ(参考:日経新聞)、トヨタはアメリカで行っていたテスト走行を一時中止したという事も議論にあがりました。しかし、ある専門家の意見では、アメリカにおける死亡事故は年間40,000件を超えており、その内、約94%が人為的なミスである事を指摘し、いずれにしても自動運転は近いうちに普及するだろうというものでした。
いずれの講演者も、自動運転やコネクテッドカー(インターネット機能を常時備えた車。車内エンターテイメントの幅が広がったり、商品の発注や留守宅の管理等も車内にいながらできるようになる)の普及は間違いないと考えておりましたが、普及のスピードにはかなりの見解の差がありました。とあるビジネスアドバイザーは2030年までにコネクテッドカーと自動運転車はそれぞれ全体の20%を占めると話しましたが、他の方はそれぞれ全体の5%程度にすぎないと考えていました。
個人的には、後者の方の意見は日本に当てはまるのではないかと考えています。アメリカでは5社程度(あるいはそれ以上)が自動運転のテストを行っており、VRにより相当数のデータが取れている事を考慮しても、もう少し早い段階に実用化・普及するかと考えています。
かなりザクッとしたまとめですが、だいたいこんな感じ(+サイバーセキュリティの話。専門性がなさすぎてあんまり深いところまで理解できません)でした。今回のカンファレンスで僕自身アフターマーケットの知識も、テクノロジーの知識もまだまだである事を再認識したので、今後AI を中心に色々学んでいきたいと思います。

会場の雰囲気
Mobility as a serviceは自動車を使いたい時にサービスとして提供してもらうもので、ウーバーのようなライドシェアのようなものもその一部です。今回は、自動運転が普及したのちには、ウーバーのようにアプリで街に流れている自動運転中の"空車"を呼び、自分で運転していく(あるいは自動運転に任せる)といった話がでてきました。
一方で、自動運転に関しては先日のウーバーの死亡事故も取り上げられ(参考:日経新聞)、トヨタはアメリカで行っていたテスト走行を一時中止したという事も議論にあがりました。しかし、ある専門家の意見では、アメリカにおける死亡事故は年間40,000件を超えており、その内、約94%が人為的なミスである事を指摘し、いずれにしても自動運転は近いうちに普及するだろうというものでした。
いずれの講演者も、自動運転やコネクテッドカー(インターネット機能を常時備えた車。車内エンターテイメントの幅が広がったり、商品の発注や留守宅の管理等も車内にいながらできるようになる)の普及は間違いないと考えておりましたが、普及のスピードにはかなりの見解の差がありました。とあるビジネスアドバイザーは2030年までにコネクテッドカーと自動運転車はそれぞれ全体の20%を占めると話しましたが、他の方はそれぞれ全体の5%程度にすぎないと考えていました。
個人的には、後者の方の意見は日本に当てはまるのではないかと考えています。アメリカでは5社程度(あるいはそれ以上)が自動運転のテストを行っており、VRにより相当数のデータが取れている事を考慮しても、もう少し早い段階に実用化・普及するかと考えています。
かなりザクッとしたまとめですが、だいたいこんな感じ(+サイバーセキュリティの話。専門性がなさすぎてあんまり深いところまで理解できません)でした。今回のカンファレンスで僕自身アフターマーケットの知識も、テクノロジーの知識もまだまだである事を再認識したので、今後AI を中心に色々学んでいきたいと思います。
会場の雰囲気
2018年3月21日水曜日
Mod3の授業について②(オペレーション、管理会計、カスタマーエクスペリエンス)
前回の記事の続きで、Mod3の他授業であるオペレーション、管理会計、カスタマーエクスペリエンス(選択科目)についてコメントを書きたいと思います。
オペレーション
在庫管理、工場プロセス管理、プロダクト開発、(オープン)イノベーション等について学びました。
在庫管理では、特徴的な業界をいくつかピックアップして、それぞれの業界の特徴(例えば季節変動的であるかどうか)、顧客とのパワーバランス(特にB to Bの場合)などを考慮した上で、どのような在庫管理方法に関する理論を学び、実際の在庫量の考え方を学びました。
工場のプロセス管理はボトルネックの発見及びどのような手法でそれを解決するのかを定量的、定性的の両方の観点から学びました。プロダクト開発及びイノベーションは、それぞれのイノベーションの種類(プロセスイノベーション、プロダクトイノベーション等)を学び、また社外を活用したイノベーションの方法等を体系的に学びました。
総合的には、満足度が高い授業でした。僕自身のバックグラウンドとは全く異なる分野で、かつ将来ファミリービジネスに戻った際に考え方は非常に役に立ちそうところでした。特にプロセス分析のところで、ボトルネックを見つけるプロセスは、以前のコンサル会社でも行っており、事業会社でも応用できる考え方を再度体系的に学べたのは、非常によかったです。
また、今回のSinan Erzurumlu教授は2015年に40歳以下の全米ベスト40人の教授に選ばれており、非常にエネルギー溢れる授業を行ってくれました。生徒の巻込み方もうまく、またもちろんアントレ/起業の話も織り交ぜて話してくれたので、非常にありがたかったです。
管理会計
Activity Based Costing、KPI (Key Performance Indicator)、バランススコアカードのそれぞれの計算方法や数値の作り方を学びました。
また、会計記帳に関わるスタートアップを立ち上げた卒業生の講演会等があり、テクノロジー+会計のあたりも学ぶことができました。
こちらは元々会計事務所で働いた自分にとっては、新しい概念等はほぼありませんでしたが、上述の通り、会計関連で起業をする、といったアントレ関連の話は学びは非常に示唆が富んでおり、面白かったです。
カスタマーエクスペリエンス
顧客に対していかに価値を提供するか、価値をうまく提供できている企業の事例に関するディスカッションを行います。
例えば、人間の認識の構造(視覚の認識性、嗅覚と記憶の関係等)、コミュニティーの形成及びコミュニティー内のヒエラルキー(会員限定のイベントや限定品、ポイント制等)等です、
最も印象的であったのは「平凡な企業は顧客のニーズを確認しそれを提供する、偉大な会社は素晴らしい経験が何かを顧客に伝える"Great companies tell you what is the great experience"」というものです。これを聞いてまず思い浮かぶのはアップル社であるかと思います。我々自身が認識すらしていないニーズを顕在化させ、それを商品やサービスとして提供するというのは、ニーズから始めるデザインシンキングのさらに一歩上を言っているように感じています。もちろん、顕在化している顧客のニーズをとらえて商品・サービスを提供することだけでも、一般的には十分"Great"であると思いますが、頭の片隅に置いておきたい言葉であると思っています。
オペレーション
在庫管理、工場プロセス管理、プロダクト開発、(オープン)イノベーション等について学びました。
在庫管理では、特徴的な業界をいくつかピックアップして、それぞれの業界の特徴(例えば季節変動的であるかどうか)、顧客とのパワーバランス(特にB to Bの場合)などを考慮した上で、どのような在庫管理方法に関する理論を学び、実際の在庫量の考え方を学びました。
工場のプロセス管理はボトルネックの発見及びどのような手法でそれを解決するのかを定量的、定性的の両方の観点から学びました。プロダクト開発及びイノベーションは、それぞれのイノベーションの種類(プロセスイノベーション、プロダクトイノベーション等)を学び、また社外を活用したイノベーションの方法等を体系的に学びました。
総合的には、満足度が高い授業でした。僕自身のバックグラウンドとは全く異なる分野で、かつ将来ファミリービジネスに戻った際に考え方は非常に役に立ちそうところでした。特にプロセス分析のところで、ボトルネックを見つけるプロセスは、以前のコンサル会社でも行っており、事業会社でも応用できる考え方を再度体系的に学べたのは、非常によかったです。
また、今回のSinan Erzurumlu教授は2015年に40歳以下の全米ベスト40人の教授に選ばれており、非常にエネルギー溢れる授業を行ってくれました。生徒の巻込み方もうまく、またもちろんアントレ/起業の話も織り交ぜて話してくれたので、非常にありがたかったです。
管理会計
Activity Based Costing、KPI (Key Performance Indicator)、バランススコアカードのそれぞれの計算方法や数値の作り方を学びました。
また、会計記帳に関わるスタートアップを立ち上げた卒業生の講演会等があり、テクノロジー+会計のあたりも学ぶことができました。
こちらは元々会計事務所で働いた自分にとっては、新しい概念等はほぼありませんでしたが、上述の通り、会計関連で起業をする、といったアントレ関連の話は学びは非常に示唆が富んでおり、面白かったです。
カスタマーエクスペリエンス
顧客に対していかに価値を提供するか、価値をうまく提供できている企業の事例に関するディスカッションを行います。
例えば、人間の認識の構造(視覚の認識性、嗅覚と記憶の関係等)、コミュニティーの形成及びコミュニティー内のヒエラルキー(会員限定のイベントや限定品、ポイント制等)等です、
最も印象的であったのは「平凡な企業は顧客のニーズを確認しそれを提供する、偉大な会社は素晴らしい経験が何かを顧客に伝える"Great companies tell you what is the great experience"」というものです。これを聞いてまず思い浮かぶのはアップル社であるかと思います。我々自身が認識すらしていないニーズを顕在化させ、それを商品やサービスとして提供するというのは、ニーズから始めるデザインシンキングのさらに一歩上を言っているように感じています。もちろん、顕在化している顧客のニーズをとらえて商品・サービスを提供することだけでも、一般的には十分"Great"であると思いますが、頭の片隅に置いておきたい言葉であると思っています。
2018年3月17日土曜日
Mod3の授業について①(リーダーシップ論)
2ヶ月間に渡るモジュール3が終わりました。ということは、ブログの最終更新から2ヶ月がたってしまったということです。はい、もう少し頻繁に更新するようにします。
さて、モジュール3の振り返りをしたいと思います。モジュール3ではリーダーシップ論、オペレーション、管理会計、カスタマーエクスペリエンス(選択科目)と2モジュールに渡るコンサルティングプロジェクト(BCAP)がありました。
BCAPでもイニシアチブが取れるようになり、その他の授業も素晴らしい先生方に教えてもらうことができ、前モジュールに比べるとかなり満足度が高いモージュールとなりました。
リーダーシップ論
正式名称はCreating & Leading Effective Organizationという名前です。
最初の数回ではマネジメントとリーダーシップの違い、なぜ企業カルチャーやコアバリューが重要なのか、創業者自身と企業カルチャーの関係、企業内でどのように信頼を勝ち得ていくか、まず初回の授業ではマネジメントとリーダーシップの違いを学びました。
その後はネゴシエーションのロールプレイを経て、実際に現実世界で起こり得るような問題が書かれているケースに関するディスカッションがメインでした。
例えば、どうしても技術偏向なR&Dのリーダーをどのように説得するか、実際に海外展開をしようとしているCEOを招致して海外展開における意見交換等を行いました。教授が本当に尊敬できる方で一言一言に非常に重みがあり、非常に多くを学べた授業でした。
多くの学びがあるのですが、震えた言葉を一つ選ぶならば教授がぽろっと話した
”Passion is the thing which you are willing to suffer for.”
です 。今までなんとなく"仕事も楽しく"という方向で考えていたのですが、もしかしたら自分のマインドセットは相当甘かったのではないかなと思っています。
何か事をなしたい、新しいビジネスを始めてスケールアップさせたい(ちなみに教授はスタートアップで難しいのはスケールアップする事だ、と何度も言ってました)と思っているのに、"楽しく"というのはないかなと思いました。
自分が苦しんででもやり通したいと思うほどのものを一つあるいは複数持つ事が、情熱を傾けるという事なのかと改めて認識しました。
尚、今回は3クラスそれぞれ別の先生が担当していますが、我々のクラスは運良くバブソンのベストプロフェッサーにも選ばれた事があるJ.B. Kassarjian(JBと呼ばれています)という教授でした。
JBはバブソンに来る前はハーバードビジネススクールで教えてましたが(JB自身もMBA、DBAはハーバードです)、アントレ気質の強いバブソンが好きのようで、それ以来38年間に渡ってバブソンで 教鞭を取っています。
もうおじいちゃんですが、授業になるとものすごいエネルギーで、良い発言をすると握手を求められ(日本人の場合にはお辞儀になる時もあります笑)、生徒のモチベーションをあげるのも物凄い上手でした。
凄く偉くて、多忙な方なのにそれを感じさせないですし、ファイナルペーパーのコメントもワード1枚で収まらないぐらいのフィードバックをいただきました。ありがたいです。2年生で選択授業も担当しているので、そちらも取ろうと思っています。
次回のブログではその他の授業についても書いていきたいと思います。
さて、モジュール3の振り返りをしたいと思います。モジュール3ではリーダーシップ論、オペレーション、管理会計、カスタマーエクスペリエンス(選択科目)と2モジュールに渡るコンサルティングプロジェクト(BCAP)がありました。
BCAPでもイニシアチブが取れるようになり、その他の授業も素晴らしい先生方に教えてもらうことができ、前モジュールに比べるとかなり満足度が高いモージュールとなりました。
リーダーシップ論
正式名称はCreating & Leading Effective Organizationという名前です。
最初の数回ではマネジメントとリーダーシップの違い、なぜ企業カルチャーやコアバリューが重要なのか、創業者自身と企業カルチャーの関係、企業内でどのように信頼を勝ち得ていくか、まず初回の授業ではマネジメントとリーダーシップの違いを学びました。
その後はネゴシエーションのロールプレイを経て、実際に現実世界で起こり得るような問題が書かれているケースに関するディスカッションがメインでした。
例えば、どうしても技術偏向なR&Dのリーダーをどのように説得するか、実際に海外展開をしようとしているCEOを招致して海外展開における意見交換等を行いました。教授が本当に尊敬できる方で一言一言に非常に重みがあり、非常に多くを学べた授業でした。
多くの学びがあるのですが、震えた言葉を一つ選ぶならば教授がぽろっと話した
”Passion is the thing which you are willing to suffer for.”
です 。今までなんとなく"仕事も楽しく"という方向で考えていたのですが、もしかしたら自分のマインドセットは相当甘かったのではないかなと思っています。
何か事をなしたい、新しいビジネスを始めてスケールアップさせたい(ちなみに教授はスタートアップで難しいのはスケールアップする事だ、と何度も言ってました)と思っているのに、"楽しく"というのはないかなと思いました。
自分が苦しんででもやり通したいと思うほどのものを一つあるいは複数持つ事が、情熱を傾けるという事なのかと改めて認識しました。
尚、今回は3クラスそれぞれ別の先生が担当していますが、我々のクラスは運良くバブソンのベストプロフェッサーにも選ばれた事があるJ.B. Kassarjian(JBと呼ばれています)という教授でした。
JBはバブソンに来る前はハーバードビジネススクールで教えてましたが(JB自身もMBA、DBAはハーバードです)、アントレ気質の強いバブソンが好きのようで、それ以来38年間に渡ってバブソンで 教鞭を取っています。
もうおじいちゃんですが、授業になるとものすごいエネルギーで、良い発言をすると握手を求められ(日本人の場合にはお辞儀になる時もあります笑)、生徒のモチベーションをあげるのも物凄い上手でした。
凄く偉くて、多忙な方なのにそれを感じさせないですし、ファイナルペーパーのコメントもワード1枚で収まらないぐらいのフィードバックをいただきました。ありがたいです。2年生で選択授業も担当しているので、そちらも取ろうと思っています。
次回のブログではその他の授業についても書いていきたいと思います。
2018年1月15日月曜日
グラミン銀行インターン②(バングラデシュ観光・治安編)
お約束通り少しバングラデシュの治安や観光のことについて書きたいと思います。2016年7月にバングラデシュ中心部でテロがおき7名の日本人を含む20名の民間人がなくなるという悲しい事件が起きています。それ以降バングラデシュは「危険な国」という認識になってしまったかと思います。外務省の安全情報のホームページではずっとレベル2の「不要不急の渡航はやめてください」となっており、このタイミングでこの国に行くのはよほどの好き者かと思っています。ですが、もし万一今後この国に行くことがある人のために現地で感じたインターンシップ以外の内容も共有したいと思います。
治安編
上述の2016年のテロによりバングラデシュの観光産業等に大きなダメージがあったため、政府はそれ以降治安対策を一層強化しています。しかし、まだ現在もテロの脅威に晒されている事実もあります。
いきなりは話がそれてしまいますが、ロヒンギャ問題をご存知でしょうか。ロヒンギャとはバングラデシュとの国境付近のミャンマー側に住んでいるムスリム系の住民の総称で、その数は150万人程度いると言われています。ロヒンギャ問題とはミャンマー軍がこれらのロヒンギャを「テロ」や「暴動」等を理由に、組織的に殺害しているという問題です。詳細はこちらのYahooニュース等をみていただければと思います。
話はバングラデシュに戻りますが、昨年12月25日に突然たびレジ(外務省の安全情報を配信しているサイト)がなり、「12月16日にバングラデシュ系アルカイダがロヒンギャ問題に呼応して、ミャンマー権益に対するテロを呼びかけたので、それらの建物や観光地には極力近づかないように」という旨のメールが入りました。僕はその時ミャンマー大使館から徒歩5分ぐらいのところにいたので、正直気が気でなかったです(これに呼応するテロは僕の知る限り起きませんでした)。
このような状況ですので、政府の治安対策は徹底されています。僕の住んでいたところは街の中心に近いところでしたが、街の郊外(グラミン銀行)から街の中心に入る上では2-3回のライフルを持った警察の検問所があり、かなり厳戒な警備体制が続いています。帰国の際に空港に行く時には、100メートルおきに計3回の検問所があり、不審車等はチェックを受けていました(その代わりそれによる渋滞がひどいです)。
このような政府の努力及び自分自身で注意することを怠らずに過ごしたので、スリや盗難も含めて大きなトラブル等には一切巻き込まれませんでした。
観光編
上記のような治安の状況もあるので、多く観光はしませんでしたが、いくつか代表的なところだけ行ってきました。

もう今年も24分の1が終わってしまいましたが、毎年恒例の今年の目標をこちらに記載していきたいと思います。今年は思想、哲学の本を読んでいきたいと思っています。あまり難しすぎても続かないので、以前よりずっと好きであった歴史や人物史の本を中心に読んでいきたいと思っています。最近自分自身でアイデアを考え、プロジェクトを進めることができ、またいくつかは実行に移せています。その中で、たまに決断をするという事が迫られてます。その際に拠り所になるところって、結局知識ではなく、基本的な広く社会(一般社会、会社、従業員、投資家等)との向き合い方かと思っています。社会をどう捉えるかによって、決断が変わってくるかと思っています。
ビジネスを始めるとか、新しい事を始めるって思った以上に大変であるなと最近痛感しています。今後プロジェクトを進めていく中でも、プロジェクトの途中とかで易きに流れたくなる状況が絶対に出てくると思っています。でもそのような選択肢って、往々にして誰か(特に弱者)を犠牲にする選択肢だったりするような気がしています。以前のブログにも書きましたが、僕自身ソーシャルビジネスをしたいとは思っていませんが、全ての決断に社会性はあるべきだと思っています。今後プロジェクトを進めていく上で、まず何が社会性がある決断かをしっかり分析できる力をつけて、易きに流れない芯の通った決断をしていけるように生涯をかけて鍛錬していきたいと思っています。
治安編
上述の2016年のテロによりバングラデシュの観光産業等に大きなダメージがあったため、政府はそれ以降治安対策を一層強化しています。しかし、まだ現在もテロの脅威に晒されている事実もあります。
いきなりは話がそれてしまいますが、ロヒンギャ問題をご存知でしょうか。ロヒンギャとはバングラデシュとの国境付近のミャンマー側に住んでいるムスリム系の住民の総称で、その数は150万人程度いると言われています。ロヒンギャ問題とはミャンマー軍がこれらのロヒンギャを「テロ」や「暴動」等を理由に、組織的に殺害しているという問題です。詳細はこちらのYahooニュース等をみていただければと思います。
話はバングラデシュに戻りますが、昨年12月25日に突然たびレジ(外務省の安全情報を配信しているサイト)がなり、「12月16日にバングラデシュ系アルカイダがロヒンギャ問題に呼応して、ミャンマー権益に対するテロを呼びかけたので、それらの建物や観光地には極力近づかないように」という旨のメールが入りました。僕はその時ミャンマー大使館から徒歩5分ぐらいのところにいたので、正直気が気でなかったです(これに呼応するテロは僕の知る限り起きませんでした)。
このような状況ですので、政府の治安対策は徹底されています。僕の住んでいたところは街の中心に近いところでしたが、街の郊外(グラミン銀行)から街の中心に入る上では2-3回のライフルを持った警察の検問所があり、かなり厳戒な警備体制が続いています。帰国の際に空港に行く時には、100メートルおきに計3回の検問所があり、不審車等はチェックを受けていました(その代わりそれによる渋滞がひどいです)。
このような政府の努力及び自分自身で注意することを怠らずに過ごしたので、スリや盗難も含めて大きなトラブル等には一切巻き込まれませんでした。
観光編
上記のような治安の状況もあるので、多く観光はしませんでしたが、いくつか代表的なところだけ行ってきました。
スターモスクです。指入っちゃいました笑
バングラデシュ最高学府ダッカ大学です。

一時の安らぎを求めてWestin Hotelに行きました
生活編
僕が住んでいたところは市街地でしたので、比較的便利で、外国人向けレストラン等もありましたが、基本的にはそれ以外のエリアはローカルレストラン、ローカルカフェばかりでした。
もちろん日本やアメリカに比べたら不便は多い国ですが、1点日本より進んでいるところといえば、ウーバーが使えることでしょうか。アメリカ同様ウーバーが使えますので、比較的手軽に配車ができます(しかし基本ドライバーはウーバーの示す道は通らないですし、配車が完了した後に電話をかけてきてどこにいるのかを説明しなければなりません)。僕は誤ってグラミン銀行から少し遠いホテルに泊まってしまったんで、ウーバーは大活躍でした。
もう今年も24分の1が終わってしまいましたが、毎年恒例の今年の目標をこちらに記載していきたいと思います。今年は思想、哲学の本を読んでいきたいと思っています。あまり難しすぎても続かないので、以前よりずっと好きであった歴史や人物史の本を中心に読んでいきたいと思っています。最近自分自身でアイデアを考え、プロジェクトを進めることができ、またいくつかは実行に移せています。その中で、たまに決断をするという事が迫られてます。その際に拠り所になるところって、結局知識ではなく、基本的な広く社会(一般社会、会社、従業員、投資家等)との向き合い方かと思っています。社会をどう捉えるかによって、決断が変わってくるかと思っています。
ビジネスを始めるとか、新しい事を始めるって思った以上に大変であるなと最近痛感しています。今後プロジェクトを進めていく中でも、プロジェクトの途中とかで易きに流れたくなる状況が絶対に出てくると思っています。でもそのような選択肢って、往々にして誰か(特に弱者)を犠牲にする選択肢だったりするような気がしています。以前のブログにも書きましたが、僕自身ソーシャルビジネスをしたいとは思っていませんが、全ての決断に社会性はあるべきだと思っています。今後プロジェクトを進めていく上で、まず何が社会性がある決断かをしっかり分析できる力をつけて、易きに流れない芯の通った決断をしていけるように生涯をかけて鍛錬していきたいと思っています。
2018年1月5日金曜日
グラミン銀行インターン①(インターンシップ編)
バングラデッシュでの2週間が無事終わりました。最初の1週間は枕も合わず(僕の睡眠の質は枕の質とお酒の量に相関があります)、お腹の調子も首の皮一枚で繋がっている感じで、非常にストレスを感じていましたが、2週目は交通渋滞以外はかなり快適に生活ができるようになりました。色々グラミン銀行とソーシャルビジネスについて考えが深まったのでそちらを記載しておきます。
グラミン銀行とソーシャルビジネスについて
この2週間(稼働日は9日間)でグラミン銀行の概要のレクチャー、村の訪問(2回)、グラミンファミリー(グラミン関連会社、計4社)への訪問、グラミンファミリーの工場や職業訓練所の視察等を行いました。最終日はレポートの提出と、MD (Managing Director) とのショートディスカッション、修了書の授与等がありました。
グラミン銀行はソーシャルビジネスという言葉を普及させました。僕自身の疑問として、近年企業の社会性が求められるようになり、ソーシャルビジネスと普通のビジネスの境目が非常に曖昧になっていると思ってます。同じくインターンに参加していた日本人・中国人のかたと色々議論をして、自分なりの考えを持てるようになったので、そちらを記載しておきたいと思います。
まずソーシャルビジネスに関して話したいと思います。グラミンファミリーの中にユヌスセンターというリサーチ&コンサルティングセンターがあり、そちらでは日々ソーシャルビジネスの研究等も行っています。そちらのマネジャーの方と話す機会がありまして、ソーシャルビジネスの大きなポイントとして、スタートが社会問題に対するアプローチと言っています。一方、僕は一般的なビジネスのスタートは利益の機会であると思っています。恐らくここが大きな違いであると思いますが、上述の通り近年企業の社会性が求められるようになり、多くの企業が我々の企業は"ソーシャルな"企業であるという事をアピールするようになったと思います。全ての企業が社会に対してインパクトを与えている以上、一つの事業を"ソーシャルな"事業であるという事は難しい事ではありません。
例えば僕にとって最も身近なカー用品小売事業。例えばカー用品小売事業を海外展開させたとしましょう、もちろん利益の機会を求めて。しかし後付けでこの事業をソーシャルな事業という事も可能です。例えば、「進出先の雇用を生んだ」、(従業員のトレーニングは何れにしても必要なので)「労働者に職業訓練の機会を与えた」、(現地企業より若干高い給料を払えば)「所得工場に貢献した」という事ができると思います。このように多くの企業が我々は"ソーシャルな"企業であるという事をアピールして、一見ソーシャルビジネスの定義が曖昧になったかのように思えます。しかし、グラミン銀行の考えるソーシャルビジネスはより狭義のもので、あくまで社会問題にアプローチをするというものでした。
一方で、僕はグラミンファミリーのビジネスは全てソーシャル"ビジネス"と呼べるが、ソーシャル"ビジネス"として成立しているものは、その内半分以下かと思っています。理由は利益性です。具体的な数字を用いてお話することはできませんが、色々突っ込んだ質問をさせて頂いたところ、ヒアリングをさせていただいたグラミンファミリー6社の内、3社程度のグラミンファミリーが利益を生み出していない、あるいはそもそもNGO・NPOを標榜していました。
利益を追及できていない理由は理由は様々あると思います。当初の事業計画に無理がある、そもそも利益をあまり追求していない(出資元企業のCSRの位置づけ)、そして"ソーシャル"を謳うがゆえに行動が制約されて、一般企業が取るような改革ができない、です。3点目の行動の制約に関して、例を用いて説明したいと思います。僕が伺ったとあるグラミンファミリーの工場で不採算部門がありました。工場内を見学いたしましたが、明らかに人員過剰です。一目でわかります。ではレイオフができるかというとそうでは無いと思います。ちなみにこの工場では他の工場よりも従業員の給与が30%程高いです。ではそれを下げる事ができるかというとそれも比較的難しいと思います。なぜなら、この会社はソーシャル"ビジネス"を行っているのであり、上述のような従業員の雇用とか所得向上貢献を謳ってしまっているからです。もしここでレイオフしたり、給与下げたりすれば普通の企業になってしまい、それはグループ全体の方向性に反します。一般企業であればできることがソーシャルビジネスを標榜しているが故に、行動が制約されているのかと思います。
まとめると、ソーシャルビジネスと呼べるものは多くはびこっていますが、多くはソーシャルビジネスとして成立はしていないというのが僕の感想です。それは①後付けの"ソーシャル"ビジネスとなっている、②"ビジネス"として成り立っていない、という事があると思います。ソーシャルビジネスをクリアに定義する必要はないと思いますが、僕なりの考え方を記載させていただきました。
さて僕自身が目指すところは社会性のある一般企業です。企業として利益を上げる事は第一であると思っています。その上で、随所で社会性を考慮した判断をしていきたいと思います。例えば上記の工場の例では、人員過剰でも新規採用を止め自然退職を待つか、需要が大であれば設備を増やし、その部門に人を移すといったような判断になると思っています。(当たり前かもしれませんが)リストラはなるべく避けたいと思っています。仮にリストラをした場合でもトヨタのように(参考:日経新聞)従業員の再雇用の支援までを行うという判断を下せるような人になっていこうと思います。
思ったより長くなってしまったので、バングラデシュのインターンシップ以外の観光とか治安等の話はまた別途記載しようと思います。全体としてかなり満足度の高いインターンシップになりました。どうしてもアメリカにいるとテクノロジー志向(思考)になりがちであるところがあるのですが、テクノロジーはあくまでツールなので、どのようにビジネスや社会問題にアプローチするかという事を実践を通して、考え・学べた事は非常によかったです。また多くの友達とディスカッションをする事を通じて考えがさらに深まった事も非常に有意義でした。優秀な友達とのディスカッション程思考を深めてくれるものは無いなと感じている次第です。 コーディネータのサブンさん、色々ディスカッションをしてくれたタキ、タカオ、イサンを始め、関わってくれた人全てに対して、感謝です!
グラミン銀行とソーシャルビジネスについて
この2週間(稼働日は9日間)でグラミン銀行の概要のレクチャー、村の訪問(2回)、グラミンファミリー(グラミン関連会社、計4社)への訪問、グラミンファミリーの工場や職業訓練所の視察等を行いました。最終日はレポートの提出と、MD (Managing Director) とのショートディスカッション、修了書の授与等がありました。
グラミン銀行はソーシャルビジネスという言葉を普及させました。僕自身の疑問として、近年企業の社会性が求められるようになり、ソーシャルビジネスと普通のビジネスの境目が非常に曖昧になっていると思ってます。同じくインターンに参加していた日本人・中国人のかたと色々議論をして、自分なりの考えを持てるようになったので、そちらを記載しておきたいと思います。
まずソーシャルビジネスに関して話したいと思います。グラミンファミリーの中にユヌスセンターというリサーチ&コンサルティングセンターがあり、そちらでは日々ソーシャルビジネスの研究等も行っています。そちらのマネジャーの方と話す機会がありまして、ソーシャルビジネスの大きなポイントとして、スタートが社会問題に対するアプローチと言っています。一方、僕は一般的なビジネスのスタートは利益の機会であると思っています。恐らくここが大きな違いであると思いますが、上述の通り近年企業の社会性が求められるようになり、多くの企業が我々の企業は"ソーシャルな"企業であるという事をアピールするようになったと思います。全ての企業が社会に対してインパクトを与えている以上、一つの事業を"ソーシャルな"事業であるという事は難しい事ではありません。
例えば僕にとって最も身近なカー用品小売事業。例えばカー用品小売事業を海外展開させたとしましょう、もちろん利益の機会を求めて。しかし後付けでこの事業をソーシャルな事業という事も可能です。例えば、「進出先の雇用を生んだ」、(従業員のトレーニングは何れにしても必要なので)「労働者に職業訓練の機会を与えた」、(現地企業より若干高い給料を払えば)「所得工場に貢献した」という事ができると思います。このように多くの企業が我々は"ソーシャルな"企業であるという事をアピールして、一見ソーシャルビジネスの定義が曖昧になったかのように思えます。しかし、グラミン銀行の考えるソーシャルビジネスはより狭義のもので、あくまで社会問題にアプローチをするというものでした。
一方で、僕はグラミンファミリーのビジネスは全てソーシャル"ビジネス"と呼べるが、ソーシャル"ビジネス"として成立しているものは、その内半分以下かと思っています。理由は利益性です。具体的な数字を用いてお話することはできませんが、色々突っ込んだ質問をさせて頂いたところ、ヒアリングをさせていただいたグラミンファミリー6社の内、3社程度のグラミンファミリーが利益を生み出していない、あるいはそもそもNGO・NPOを標榜していました。
利益を追及できていない理由は理由は様々あると思います。当初の事業計画に無理がある、そもそも利益をあまり追求していない(出資元企業のCSRの位置づけ)、そして"ソーシャル"を謳うがゆえに行動が制約されて、一般企業が取るような改革ができない、です。3点目の行動の制約に関して、例を用いて説明したいと思います。僕が伺ったとあるグラミンファミリーの工場で不採算部門がありました。工場内を見学いたしましたが、明らかに人員過剰です。一目でわかります。ではレイオフができるかというとそうでは無いと思います。ちなみにこの工場では他の工場よりも従業員の給与が30%程高いです。ではそれを下げる事ができるかというとそれも比較的難しいと思います。なぜなら、この会社はソーシャル"ビジネス"を行っているのであり、上述のような従業員の雇用とか所得向上貢献を謳ってしまっているからです。もしここでレイオフしたり、給与下げたりすれば普通の企業になってしまい、それはグループ全体の方向性に反します。一般企業であればできることがソーシャルビジネスを標榜しているが故に、行動が制約されているのかと思います。
まとめると、ソーシャルビジネスと呼べるものは多くはびこっていますが、多くはソーシャルビジネスとして成立はしていないというのが僕の感想です。それは①後付けの"ソーシャル"ビジネスとなっている、②"ビジネス"として成り立っていない、という事があると思います。ソーシャルビジネスをクリアに定義する必要はないと思いますが、僕なりの考え方を記載させていただきました。
さて僕自身が目指すところは社会性のある一般企業です。企業として利益を上げる事は第一であると思っています。その上で、随所で社会性を考慮した判断をしていきたいと思います。例えば上記の工場の例では、人員過剰でも新規採用を止め自然退職を待つか、需要が大であれば設備を増やし、その部門に人を移すといったような判断になると思っています。(当たり前かもしれませんが)リストラはなるべく避けたいと思っています。仮にリストラをした場合でもトヨタのように(参考:日経新聞)従業員の再雇用の支援までを行うという判断を下せるような人になっていこうと思います。
思ったより長くなってしまったので、バングラデシュのインターンシップ以外の観光とか治安等の話はまた別途記載しようと思います。全体としてかなり満足度の高いインターンシップになりました。どうしてもアメリカにいるとテクノロジー志向(思考)になりがちであるところがあるのですが、テクノロジーはあくまでツールなので、どのようにビジネスや社会問題にアプローチするかという事を実践を通して、考え・学べた事は非常によかったです。また多くの友達とディスカッションをする事を通じて考えがさらに深まった事も非常に有意義でした。優秀な友達とのディスカッション程思考を深めてくれるものは無いなと感じている次第です。 コーディネータのサブンさん、色々ディスカッションをしてくれたタキ、タカオ、イサンを始め、関わってくれた人全てに対して、感謝です!
コーディネーターのMr. Sabunさんと。最終日修了書授与後。
バングラ初飲み会の記念写真。
センターミーティング(借り手の集まるミーティング)
バングラ最終日のディナー。仲良し4人組笑
国際NGOのBracにも訪問しました。時系列めちゃめちゃですいません。
ニット工場見学
村の子供達
村の子供達②
ブランチマネジャー
MDの方との記念写真
センターミーティング②
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