2017年12月22日金曜日

ドバイに行ってきました

冬休み計画の第一弾としてドバイに3泊4日で行ってきました。実質2日間の滞在で、初日は名所観光で、2日目は友人の会社のドバイオフィス(正確にはドバイの隣にあるシャルジャ首長国オフィス)に突撃訪問させてもらいました(暖かく迎えれました!笑)。友人の会社のビジネスは日本で廃車を解体し、車部品のパーツを海外に輸出しており、ドバイエリアはアフリカ、中東エリアの経由地として利用されています。この会社は日本の中小企業として、初めて国連開発計画(UNDP)が主導する「ビジネス行動要請(BCtA)」への加盟を承認されました。BCtAとは、国連が提唱する世界の貧困削減や環境保全、雇用創出といった「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成を促進することを目的に、企業・政府・開発援助機関が参加するグローバルな取り組みです。
元来ドバイエリアの中古車市場の発展は元々はとなりのシャルジャ首長国における市場の発展にあるようです。パキスタンを中心とした移民の方々が、1970年代頃より自然発生的に中古車パーツビジネスを発展させてきて、現在にいたります。ドバイ首長国政府もそれにならって、2000年にシャルジャ首長国の近くにDUCAMZ (Dubai Car and Automotive Zone) を設立し中古車パーツ輸出入の制度(税制等)を整えていった経緯があります。
僕自身もファミリービジネスが自動車パーツ関連なので、今回多くの事を学べた事は非常にありがたいことでした。現地でもてなしてくれた方々、ありがとうございました!

アポなし訪問で迎え入れてくれてありがとうございます!

輸出品の倉庫

ゴミ山に見えますが、全て商品です

商品の品質の確認中

パキスタンの方です。

日本からコンテナが入ってきました。

荷卸し中。抱きついてます笑

パキスタンの家庭料理までご馳走になってしまいました。

突然の訪問にもかかわらずありがとうございました!

今回初めて知った事として、UAEは7つの首長国からなっているのですが、石油で潤っているのは首都があるアブダビ首長国のみで、ドバイは様々な経由地としての役割を担い、中東のハブとして発展をしてきたそうです。僕自身、ドバイも石油で潤っていたのかと思っていたので、ここまでドバイという地名を有名にさせた歴代首長の先見に非常に驚きました。以下にザ・ドバイの写真を載せておきます。

飛行機からの夜景

素晴らしいです

Burj Al Arab前の海岸

7つ星ホテルです

7つ星ホテルでアフタヌーンティー

影も絵になります

中の様子

チェロの生演奏

記念に一枚

Dunkin Donuts in Dubai

Kinokuniya in Dubai

Sunset from the highest building in the world 1

Sunset from the highest building in the world 1


Burj Khalifaより

Sunset from the highest building in the world 3


2017年12月19日火曜日

冬休みの過ごし方

12月13日で試験が終わり、冬休みに入りました。1ヶ月長いようで、あっという間に終わるので、計画的に冬休みの予定をまとめておこうと思います。

1. グラミン銀行のインターンシップ
冬休みを使って2006年にノーベル平和賞をとったグラミン銀行に2週間インターンに行きます。大学の時にも興味をもってマイクロファイナンスについて学んでいたのですが、当時はあまり高いレベルでリサーチできてなかったので、今回はもう一歩踏み込んで色々学んでいきたいと思います。また、高い航空券代を払っていくわけなので、将来のビジネスに繋げて行こうと思っています(←こっちが一番の理由)。現在、MBAで起業のプログラムに入っており、まだまだ粗削りですがその今後そのアイデアを実現させていきたいと思っています。そのアイデアはファイナンス(特にローン)に関連するところで、根本的な考え方がマイクロファイナンスに近く、またマーケットはアジアを考えているので、アイデアのブラッシュアップと市場調査も兼ねてやっていきたいと思います。

2. リテール系・テクノロジー系のオンラインクラスの受講
先日のブログにも書きましたが、リテール(テック)系の業界に入るのであればMachine Learning (機械学習) を勉強した方が良い、とアマゾンの方がアドバイスくれましたので、冬休みの期間中にオンラインでオムニチャネル戦略の講座(edX)とMachine Learningの講座(Coursera)をとることにしました。edXとCourseraは共にオンラインでMBAレベルの授業を無料で配信している企業です。僕は、サマーインターンのためにCertificate(修了証)も欲しいのでそれぞれ100ドルずつぐらい支払いました。
昨日オムニチャネル戦略の講座を見終えました。感想としては、まあまあです。この講座は大きくリテールマネジメントとオムニチャネルマネジメントの2つに別れていました。リテールマネジメントは従来の小売業で気をつけるべきポイントの説明で、いくつか気づきがありましたので、有用であったかと思います。一方、オムニチャネルマネジメントは、これ自体が最近の事例(2011年にMarcy'sというアメリカの小売チェーンが最初にこの言葉を使い始めた)なので、あまり研究が進んでいない感じがありました。またそもそも体系的に説明するには難しい内容ないようなので、この講義もかなりフワッとした内容でした。なので、確認テストがあったのですが、大体直感でわかってしまうようなレベルでした。Machine Learningの方は初心者かつ内容も重そうなので、腰を据えて取り組みたいと思います。

3. サマーインターンの準備
2018年の夏は約3ヶ月休みとなりなすので、この時期はインターンをしたいと思っています。結構準備には時間がかかるので、冬休み期間中にはレジュメ推敲したり、人に会いに行ったりしようと思っています。日本にいた時にはあまり使わなかったのですが、LinkedInはネットワーキングに非常に有用ということがわかりましたので、これらのSNSも駆使して情報を集めていきたいと思います。

4. ドバイ旅行
バングラのトランジットがドバイだったので、折角なので暑い気候と時差ぼけ解消という程の良い理由をつけてバカンスしてきます。世界一高い展望台と7つ星レストランのアフタヌーンティーを予約しました。他におすすめ知ってる方はメッセージお願いします!

他にも現在有志で進めているプロジェクトのリサーチや日本の友達にあったり、結婚式に参加したりする予定です。

さて、ボストンも本格的に冬になり、先日は初雪&豪雪となりました。驚いたのは雪の量よりも、ボストンの除雪能力。先輩に冬でもスタッドレスタイヤはいらないと、都市伝説並みに信じられない話を聞いていたのですが、本当にいらなそうです。大量のカルシウムを撒きまっくっているので、道はジャリジャリしますが、 豪雪の翌日も道路に雪も氷もないのは、渡米後一番の驚きです(←言い過ぎ)。


        
昼前から降り始め、

夜にはこれだけ積もりましたが、

翌日の朝の道路には雪・氷ひとつありませんでした。

2017年12月17日日曜日

MIT Retail & Consumer products Conferenceに行ってきました

先日テストの合間を縫ってMIT主催のRetail & Consumer Products Conferenceに行ってきました。僕の興味はこの業界にあるので、めちゃめちゃ忙しい中でしたが頑張って時間を作って行ってきました。結果としては、予想を超える収穫があり、大満足です。
まず、パネリストやスピーカーが非常に豪華でした。スピーカーにはナイキのCIO (Chief Innovation Officer)、ロレアルのChief Product Accelarator、ブティック系の戦略コンサルティングファームであるカートサーモンのManaging Director(現在はアクセンチュアの一部)等がおりました。パネリストには、スターバックスのCSO (Chief Strategy Officer)、New BalanceのグローバルeCommerceシニアマネジャー、アマゾンのプロダクト&マーケティングリーダー、MITスローンのイノベーション&アントレプレナーシップの教授等が来ていました。以下に印象に残った内容をいくつか載せておきたいと思います。

小売の今後について
多くの人の見解として一致してたのは、小売は"Mass Personalization"の時代になっていくというもの。現在プロダクトの提供は企業が考えた一つの規格を消費者に対して提供するというものであるが、今後は大衆向けでありながら、一人一人のニーズに合わせてプロダクトやサービスが変わっていくというもの。わかりにくいと思いますので、ちょうど最近友達がシェアしてくれた良い事例があったので紹介したいと思います。こちらは電通が日本マイロソフトと提携をして、人の視線を認識してそれに応じて広告の内容を変えるというものです。従来通り広告のターゲットは広く一般的であるけど、個々人の興味に応じて広告の内容を変えていくというものです。もちろん、これを可能にするにはAIをはじめとする最新テクノロジーが使われるわけです。
Amazonの方は、最新テクノロジーの中でも特にMBAにいる間(=時間がある間)に勉強をしておいたほうが良いのはMachine Learning(機械学習)であると断言していました。機械学習とはある程度の数の情報を読み取らせ、その中からパターン・ルールを抽出し、それに応じて自らアルゴリズムを発展させていくというものです(詳しくは勉強中です。教えてくれる人募集中です)。つまり、今回の人口知能型屋外広告も、人の目の動きに関する情報を機械学習で事前に読み取らせて、パターン分け(右に視線が行く、真ん中に視線がいく、左に視線が行く)して、それぞれにあった広告を打ち出すということなのでしょう(右に視線がいったらA広告、左に視線がいったらB広告、、、)。小売のように多くの顧客データを扱う会社は、このMass Personalizationを機械学習を通じて実現していくであろうということが、このセッションから読み取れました。
また今回は話にでませんでしたが、多くのデータを蓄えるという観点からは、クラウドやビックデータ等についてもある程度知っておいたほうが良いのかと思います。

【参考記事】人工知能型屋外広告
http://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/1712/14/news088.html

vs Amazon
アメリカではほとんど全ての小売がvs Amazonを真剣に考えています。もはやほとんどの小売の業態に参入してきているので、まさにDesraptive (破壊的) と言えるかと思います。最近Whoolefoodsを買収して本格的に生鮮食品業界にも参入したことは、MBAのマーケティングの授業でもディスカッションの題材として取り上げられました。
さて、セッションの中でどのようにアマゾンに対抗するかという質問がモデレーターからされた時に、New BalanceのeCommerceマネジャーの方が答えた内容が印象的だったので共有したいと思います。その答えは、"Differenciated value proposition"。つまり、差別化です。アマゾンがほとんどの小売の業態に入ってきて、小売のそれぞれの業態のビジネスモデルがコモディティー化される流れは進んでいくが、もし自社の商品が十分に差別化されていたらそれらの流れにのまれずに済むということです。極めて当たり前の内容ですが、行うのは難しいのはこのことかと思います。また、小売で重要なのは何かという質問に対して、(業態によって異なるが)Trend (流行) とTechnologyを見ていくこと、そしてそれに伴う困難は、それらの変化に合わせてどのようにプロセスを柔軟に変えていけるかである、と答えていました。もちろん組織がNew Balanceほど大きくなければプロセスもある程度柔軟に変えれると思いますが、僕自身は非常に納得感のある答えだと思いました。

【12月18日追記】12月17日のBusiness Insiderの記事にまさにeveryone vs Amazonの記事があったので共有します。多分この筆者もこのコンファレンスに来てたんでしょうね。
"The $13.7 billion Whole Foods buy has turned the whole world against Amazon — and we'll see the sparks fly next year"
http://www.businessinsider.com/amazon-and-whole-foods-versus-everybody-2017-11




Mit Media LabというMITのテクノロジーセンターで開催されました。


クラスメートのアメリカ人と行ってきました。

アマゾンがどれほど市場を席巻しているかというプレゼンですね。

オススメの本の紹介です。

パネルディスカッションの様子。豪華なメンバーです。

2017年12月16日土曜日

Mod2の振り返り

さてさてMod2が終わりました。少しMod2の振り返りをしたいと思います。Mod2はファイナンス、マーケティング、ビジネス法、エコノミクス(経済)でした。アントレプレナーを押し出せるような科目はあまりありませんでしたが、以下に内容と所感をのせておきます。

ファイナンス
いわゆる一般的なコーポレートファイナンス。僕自身、大学でファイナンスの勉強は趣味でしていましたが、そちらはどちらかというと理論に重きが置かれてました。一方、MBAのファイナンスはエクセルを使ったより実践的な内容。例えば社債の利回り計算、株式評価(Stock Valuation)、企業価値評価(Firm Valuation)、モデリング及び企業の資本構成及び資本政策等です。
所感としては、実践的な授業でファイナンスのコンセプトを学ぶ上では重要な内容だと思います。例えば配当政策を変えた場合や会社の資本構成を変えた場合に、どのように株価に影響があるかということは、インベスターやバンカーのみならず、将来経営のポジションに立っていく全ての人にとっては有用かと思っています(もちろんそれだけで株価の変動要因を説明できるというわけではないですが)。
ファイナンスはある程度答えがある科目なので、勉強さえすれば確実に身になる科目かと思います。実際にファイナンスや会計の経験がない同期でも、Mod2の最後にはバンカーや会計士の人たちと普通にディスカッションができるレベルになっていたので、MBAに来て学ぶ価値はある科目かと思います。ただ僕自身は今後マーケティングやテクノロジー系を選択科目でとっていきたいと思っているので、今回が最後のファイナンスの授業と思っています。
ちなみに、バブソンの1学年は150人ぐらいで3クラスに分かれており、ファイナンスは2人の先生が担当していました。その中ジェーロム教授(リンクは以下)は全米で40歳以下の教授ベスト40に選ばれた方です。全ての先生がこのような輝かしい経歴を持っているわけではありませんが、アントレNo.1というだけあって、ちらほらとエッジの効いた素晴らしい先生がいるのがバブソンかと思います。

Jérôme Taillard
http://poetsandquants.com/2017/03/26/2017-best-40-40-professors-jerome-taillard-babson-college/


マーケティング
マーケティングは大学で学んだことがなかったので、かなり期待を持って望んでいました。結論としては、期待通りの内容でした。マーケティングはMod1のストラテジー(戦略)のクラスと同様、全てケースディスカッションで、クラスパティシペーションが40%(クラス中の発言の量・質で全体の評価の40%が決まる)です。僕自身、レクチャー形式の授業よりもケースディスカッションの方が面白いし(クラスへの貢献はまだまだですが)、真面目に予習をするので、得るものは多いです。マーケティングもしかりで、予習やクラスのディスカッションの中で、今までの実務でなんとなく進めてきた事やボンヤリとしていたものが、クリアになっていく感覚があり、有意義な時間を過ごせたかと思っています。
内容としては、5C (Customer, Company, Competitors, Collaborators, Context)、STP (Segmentation, Traget market selection, Positioning)、4P (Product, Place, Promotion, Price) の切り口での分析や、ソーシャルメディアの活用、マーケティングの観点からのCSRやイノベーション等です。
因みにバブソンは70%以上がインターナショナル生徒と国際色が豊かですが、教師も半分以上は非アメリカ人です。マーケティングの教授はなんと日本人で、授業以外にもサマーインターンの相談をしたり、ランチに行ったりさせていただきました。

ビジネス法
日本人大苦戦のビジネス法(笑)。試験が全部論述でしたので、英語力にハンデがある日本人は全員苦戦したこの科目。内容は、契約全般、過失における責任の所在、PL (Product liability)法、カルテル・ アンチトラスト、雇用契約と請負契約、インサイダー取引、知的財産等でした。1度だけ会社の設立形態を考えるグループワークが与えられた以外は基本的にはレクチャー形式でした。テストはケースが与えられ、法律的な観点から議論をしていくもので、2時間半の試験で大凡ワードファイル5枚(ダブルスペース)が目安とされています(僕は3枚半ぐらいしか書けませんでした笑)。内容はUSCPAのビジネス法とほとんど同じなので僕にとって新しい内容は少ないのですが、ビジネスをする上では全て必要なベーシクな知識かと思っています。

エコノミクス(経済)
こちらも一般的なミクロ経済学の内容です。こちらも大学である程度勉強をしていたので、知識面ではあまりビハインドはなかったと思います。因みに、MBAと大学の経済学の違いは、MBAは企業のPricingのためのミクロ経済学である一方、大学の経済学は国や企業の活動をマクロの観点で捉えるためのフレームワーク・理論を教えているという印象です。つまり、理論に寄っていたと思います。
内容は、各商品の特性と消費者の嗜好の経済的な関係の分析、企業のコスト構造の分析及び利益・収益最大化の価格の決定、ゲーム理論、垂直統合の経済的な分析等です。また、マーケティングとの合同授業が3回あり、一つのケースをマーケティングと経済の観点から議論をしました。また合同授業の3回目は、各グループがケースに登場してくるステークホルダーいずれかの役割を担い、各々のステークホルダーの利益につながるようなスキームを、ディスカッションを通じて導き出すというグループワークを行いました。
個人的な所感としては、経済の基本的なフレームワークを抑える事ができるのは良いなと思いましたが、あまりにも物事が単純化されすぎてしまい、現実と理論とのギャップを感じてしまいました。これを企業で生かす事ができるようになるためには、自分の会社をFortune500に入るレベルに成長させなければ、活用の方法は難しいかなと思ってます。


さて、上述しました通り、バブソンは3つのクラスに分かれており、Mod1とMod2(今学期)は同じクラスで授業を受けていましたが、Mod3(来学期)ではクラス替えとなります。またクラスの中でもさらに5-6人のグループがあり、そちらのグループもMod3以降に向けてグループ替えとなります。
アメリカ人やインド人のようにぺらぺら喋れない中でも、みんな僕の発言を辛抱強く聞いてくれたことにまずは感謝です。良くも悪くも相手を蹴落とそうとする競争的な雰囲気はなく、仲の良いクラスだったと思います。グループワークもそうですが、仲が良いというのが何をやるにも一番良いことだなと今は思ってます!
そして、グループワーク!こちらも最高に仲の良いグループだったと思います。中南米の二人(メキシコ、チリ)を筆頭に、笑いの絶えないグループで、なかなか日本や香港にいるときには経験できないような雰囲気でした。Thank you!!

クラス写真

グループ写真