前回の記事の続きで、Mod3の他授業であるオペレーション、管理会計、カスタマーエクスペリエンス(選択科目)についてコメントを書きたいと思います。
オペレーション
在庫管理、工場プロセス管理、プロダクト開発、(オープン)イノベーション等について学びました。
在庫管理では、特徴的な業界をいくつかピックアップして、それぞれの業界の特徴(例えば季節変動的であるかどうか)、顧客とのパワーバランス(特にB to Bの場合)などを考慮した上で、どのような在庫管理方法に関する理論を学び、実際の在庫量の考え方を学びました。
工場のプロセス管理はボトルネックの発見及びどのような手法でそれを解決するのかを定量的、定性的の両方の観点から学びました。プロダクト開発及びイノベーションは、それぞれのイノベーションの種類(プロセスイノベーション、プロダクトイノベーション等)を学び、また社外を活用したイノベーションの方法等を体系的に学びました。
総合的には、満足度が高い授業でした。僕自身のバックグラウンドとは全く異なる分野で、かつ将来ファミリービジネスに戻った際に考え方は非常に役に立ちそうところでした。特にプロセス分析のところで、ボトルネックを見つけるプロセスは、以前のコンサル会社でも行っており、事業会社でも応用できる考え方を再度体系的に学べたのは、非常によかったです。
また、今回のSinan Erzurumlu教授は2015年に40歳以下の全米ベスト40人の教授に選ばれており、非常にエネルギー溢れる授業を行ってくれました。生徒の巻込み方もうまく、またもちろんアントレ/起業の話も織り交ぜて話してくれたので、非常にありがたかったです。
管理会計
Activity Based Costing、KPI (Key Performance Indicator)、バランススコアカードのそれぞれの計算方法や数値の作り方を学びました。
また、会計記帳に関わるスタートアップを立ち上げた卒業生の講演会等があり、テクノロジー+会計のあたりも学ぶことができました。
こちらは元々会計事務所で働いた自分にとっては、新しい概念等はほぼありませんでしたが、上述の通り、会計関連で起業をする、といったアントレ関連の話は学びは非常に示唆が富んでおり、面白かったです。
カスタマーエクスペリエンス
顧客に対していかに価値を提供するか、価値をうまく提供できている企業の事例に関するディスカッションを行います。
例えば、人間の認識の構造(視覚の認識性、嗅覚と記憶の関係等)、コミュニティーの形成及びコミュニティー内のヒエラルキー(会員限定のイベントや限定品、ポイント制等)等です、
最も印象的であったのは「平凡な企業は顧客のニーズを確認しそれを提供する、偉大な会社は素晴らしい経験が何かを顧客に伝える"Great companies tell you what is the great experience"」というものです。これを聞いてまず思い浮かぶのはアップル社であるかと思います。我々自身が認識すらしていないニーズを顕在化させ、それを商品やサービスとして提供するというのは、ニーズから始めるデザインシンキングのさらに一歩上を言っているように感じています。もちろん、顕在化している顧客のニーズをとらえて商品・サービスを提供することだけでも、一般的には十分"Great"であると思いますが、頭の片隅に置いておきたい言葉であると思っています。
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